(5) FT-IR(フーリエ変換赤外分光法)分析
概要
FT-IR(フーリエ変換赤外分光法)分析とは、試料に赤外光を照射し、透過または反射光を測定することで、試料の構造解析を行う分析方法です。
物質は原子からなり、多くは分子を形成しています。それらの分子は、それぞれ固有の振動や回転を示すことが分かっています。赤外光を照射すると、分子の振動や回転のエネルギーとして吸収され、分子特有の赤外吸収スペクトル(IRスペクトル)が得られます。赤外吸収スペクトルは物質特有のため、物質の分子構造が分かります。さらには、標準試料(既知資料)のスペクトルと比較することによって、未知試料の特定あるいは推定が可能です。
適用対象
- 有機物
分析項目
- 物質の同定
- 物質の分子構造の特徴(官能基や結合状態)の特定
適用例
- ゴム、プラスチック、接着剤、潤滑剤の物質同定
- 機械部品表面付着物(油脂、塗料)の物質同定
- 水質汚濁物質の同定
保有機器の主な仕様
- 測定可能波数範囲
- 450 cm-1~4000 cm-1
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