(22) 電子線マイクロアナライザ(FE-EPMA)分析
概要
電子線マイクロアナライザ(Electron Probe Micro Analyzer;略してEPMA)は、細く絞った電子線を試料に照射し、その部位から発生する特性X線を検出して、照射箇所(試料表面)にどのような元素が(Be~U)、どのような分布状態(0.01 %~100 %)であるかを明らかにできます。
適用対象
- 金属材料全般
- 腐食生成物等の異物
分析項目
- 40~30,000倍で表面の観察
- 微小領域の構成元素の同定(分析元素:Be~Uの定性・半定量分析)
- 線分析
- 面分析、カラーマップ分析
適用例
- 浸炭層の組織評価事例
- 化合物相の2次元分布を可視化EPMAによる相解析及びケミカルシフト解析
- 構造物に付着した腐食生成物の定性・半定量分析による使用環境推定
- 鋼材インゴットや溶接部のカラーマップ分析による成分偏析状態調査
- 浸炭や窒化した製品の線分析やカラーマップ分析による製造条件の適否調査
- 機械構造物の損傷調査における損傷箇所分析
- ワイヤや線材表面付着物の定性・半定量分析
保有機器の主な仕様
- 分析元素
- Be~U、加速電圧:0.2~30 kV、観察倍率:40~300,000倍
- 試料寸法
- 100 mm×100 mm×50 mm高
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