(33) y形溶接割れ試験
概要
y形溶接割れ試験は、溶接部の低温割れ(遅れ割れ)の感受性を調べる試験です。溶接後48時間以上経過した後にルート部からの割れが発生しているかどうかで評価をします。鋼材、溶接材料、溶接条件、予熱温度、溶接雰囲気などを変化させて評価する実績が多数ございます。JIS Z 3158(y形溶接割れ試験方法)では、ルート割れ率、断面割れ率を求めて評価します。
適用対象
- 炭素鋼、特殊鋼(低合金鋼、高張力鋼、低温用鋼など)の溶接部(溶接熱影響部および溶接金属)
試験項目
- 溶接部の低温割れ感受性
・試験片で予熱の要否,予熱温度を決定できます。
・日本では規格化され、多数の実績があります。
適用例
- 490MPa級鋼溶接部の低温割れ感受性調査
- 780MPa級鋼溶接部の低温割れ感受性調査
- 耐熱鋼溶接部の低温割れ感受性調査
- 1.5 %Ni低温用鋼溶接部の低温割れ感受性調査
- [HT780級鋼被覆アーク溶接部の割れ試験の一例]
環境試験室を使用した溶接試験
・想定される作業環境・雰囲気で溶接試験を行います。
・試験板の予熱温度および溶接環境(温度・湿度制御ルーム)の条件を変えることで、割れ停止予熱温度などが求められます。
- 温度制御範囲
- -40℃~+50℃, 5%~90%R.H
- 温湿度調整精度
- 温度±1.0℃, 湿度±2.0%
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