(35) 溶接ヒュームの測定
概要
溶接ヒュームは粉じんの一種であり、溶接アーク中で蒸気となった金属が冷却過程中に酸素と結びつき微細な金属酸化物となったものです。その発生量を、ハイボリウムエアサンプラを使用した全量捕集法(JIS Z 3930)に従って測定します。すなわち、ヒューム捕集箱の中で、被覆アーク溶接棒又はガスシールドアーク溶接用ワイヤの下向ビードオンプレート溶接を行い、その際に発生するヒュームをろ紙上に全量捕集して、時間当たり又は溶接材料消費量当たりのヒューム発生量を求めます。
また、上記方法でろ紙上に捕集した各種溶接ヒュームの化学分析も行えます。
適用対象
- 溶接材料
測定項目
- 単位時間当たりのヒューム発生量測定(mg/min)
- 消費溶接材料量当たりのヒューム発生量測定(mg/g)
- 溶接ヒューム中の各種成分の化学分析
適用例
- マグ・ミグ溶接ワイヤのヒューム発生量測定
- 被覆アーク溶接棒のヒューム発生量測定
- マグ溶接でシールドガス組成とヒューム発生量の関係調査
- 各種溶接材料のヒューム分析
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