溶接試験・耐割れ性評価

鉄鋼材料、非鉄金属材料、Ni基合金などの溶接及び溶接部に関する試験全般をお受けいたします。

溶接割れ試験

溶接部の割れ特性を調べるために、下表のような各種溶接割れ試験を行います。
材料の高温割れ感受性を評価したり、予熱温度の選定に役立ちます。

     試験   JIS                      内容
y形溶接割れ試験   Z 3158 初層溶接部の主として熱影響部の低温割れ感受性を調べる。
U形溶接割れ試験   Z 3157 初層溶接部の主として溶接金属の低温割れ感受性を調べる。
窓枠拘束溶接割れ試験   -多層溶接継手の溶接金属および熱影響部の主として低温割れを調べる。
バレストレイン試験  -溶接中の試験板に瞬間的に曲げ変形を加えて、強制的に高温割れを発生させ、
その長さを測定し高温割れ感受性を調べる。
リング割れ試験  -リング形の拘束試験片で、溶接部のSR割れ感受性を調べる。
y形溶接割れ試験の詳細はこちらから。
バレストレイン試験の詳細はこちらから。
その他の溶接割れ試験として、H形拘束溶接割れ試験、すみ肉溶接割れ試験などがあります。

【適用範囲】

     評価項目     ご提案する試験     主な材料用途
低温割れy形溶接割れ試験
(大型環境試験室とセット)
高張力鋼(>HT490)
耐熱鋼
低温用鋼 等
高温割れバレストレイン試験ステンレス
Ni基材料
BTR予測シミュレーション

 

溶接特性調査

溶接作業性や溶接能率などに関する各種試験を行います。

    1. ヒューム発生量測定
    2. スパッタ発生量測定
    3. 溶着速度、溶融速度測定
    4. シールドガス観察および可視化

下表のような、各種溶接金属評価試験、溶接継手評価試験、溶接熱サイクル試験を行います。また、公的検査機関(船級協会など)に承認を受ける溶接施工試験における機械試験の代行も実施しています。なお、温度・湿度制御ルームを利用して、-30 ℃~+50 ℃の環境の中での各種溶接試験も行えます。

     項目     内容
溶接金属評価試験・化学分析
・材料試験(引張、曲げ、衝撃、硬さ試験など)
・水素量測定(拡散性水素、残留水素)
・腐食試験
・摩耗試験
溶接継手評価試験・材料試験(引張、曲げ、衝撃、硬さ試験など)
・疲労試験
・クリープ試験
・破壊靭性試験(CTOD試験、落重試験)
・欠陥検査(放射線透過、超音波探傷、磁粉探傷、浸透探傷試験など)
・水素はく離試験
・溶接ひずみ・残留応力測定
溶接熱サイクル試験・熱影響部再現試験
※試験メニュー・事例はこちらから。

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