(24) 変態点測定
概要
金属材料(特に鋼)は、加熱温度によって結晶構造が変化し、膨張したり収縮したりします。同じ物質がある温度を境に結晶構造を変えることを相変態といい、その温度を相変態点といいます。変態点測定装置は、不活性ガス中あるいは真空中で試料を様々な速度で加熱・冷却し、試料の膨張・収縮を検出して、温度の関数として測定するものです。
適用対象
- 金属材料全般
測定項目
- 熱膨張測定
- 変態点解析
- 線膨張係数測定
- 連続冷却変態曲線(CCT図)および等温変態曲線(TTT図)の作成
適用例
- 鋼材、線材および溶接金属の変態点解析
- 耐熱鋼溶接金属のCCT図およびTTT図の作成
- 鋼材および線材の熱処理シミュレーション
- 炭素鋼の溶接熱サイクル再現試験
保有機器の主な仕様
- 加熱方式:高周波誘導加熱方式
- 雰囲気 :真空、不活性ガス(Ar、He、N2)
- 加熱範囲:室温~1400 ℃
- 加熱速度:最大70 ℃/s
- 冷却速度:最大60 ℃/s
- 試験片サイズ:φ8 mm×12 mm長さ
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