(1) ガスクロマトグラフ質量分析

概要

ガスクロマトグラフ質量分析装置は、ガスクロマトグラフと質量分析計から成る分析装置であり、気体あるいは加熱により気化した試料にどのような組成の物質がどのくらい含んでいるかを測定することができます。
気体あるいは気化された試料は、ガスクロマトグラフのカラム内を通過し、成分毎に分離されます。その後、質量分析計で単一の成分毎にマススペクトルを測定し、成分を定性し、検出されたイオンの強度から定量を行います。

適用対象

• 気体
• 液体中の揮発性有機化合物
• 固体を加熱することで脱離した高沸点化合物

分析項目

• 構成化合物
• 量（ppm レベルの定量が可能）

適用例

• 大気中のガス分析
• 排水分析
• 農薬の成分調査
• 食品の臭気成分分析

保有機器の主な仕様

• 質量分析部：四重極型
• 質量範囲 ：M/Z 2～1090
• 分解能 ：R≧2M

安息香酸のマススペクトル