(59) 接合研究例-9
(低合金鋼の波形制御サブマージアーク溶接技術)
内容
○最近、重電、造船、化工機分野などで用いられるサブマージアーク溶接電源において、デジタルで波形を制御できる電源が普及しつつあります。この電源の特徴は、直流はもちろん、矩形波の交流波形での正極性比率を自在に変えられ、溶接部品質を確保しながら溶接能率を向上できることです。
○シングルサブマージアーク溶接試験では、正極性比率を増加させることで、同じ溶接電流で約30 %の溶着速度の増加が得られることを把握しました。
また、低合金鋼(Cr-Mo鋼)のタンデムサブマージアーク溶接試験において、先行および後行電極の波形を制御するとともに位相を適正化させることで、溶接能率が向上し、かつ溶接部品質(機械的性能)を確保できることを確認しました。
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