(61) 接合研究例-11
(帯状溶加材による狭開先レーザ溶接技術) *)
内容
○近年のレーザ発振器の高出力化に伴い、厚板構造物を高能率下で溶接する技術が検討されています。しかしながら、板厚50 mmを超える厚板に対しては、多層の溶接技術が必要となります。ここでは、長焦点レンズを用いると共に、開先壁をガイドとして帯状溶加材を供給する方法によって、狭開先レーザ溶接の可能性を検討しました。
○開先深さ60 mmに対して、底部開先幅2.5 mm、表面開先幅5.5 mmをレーザ出力9 kW、溶接速度40 cm/min、焦点位置0 mm、9層で溶接することが可能であり、ティグ溶接の約8倍、マグ溶接の約2倍の能率での溶接が可能であることを把握しました。
○本研究は、㈱神戸製鋼所 資源・エンジニアリング事業部門との共同研究です。
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[帯鋼送給装置の概要]
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[初層の最適開先幅の選定]
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[他の溶接法との能率比較]
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[断面マクロ組織]
*) 村井、江口、永井、小橋、山口:レーザ加工学会講演論文集、77(2012)、75-79.
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