(18) 低ひずみ速度引張試験(SSRT試験)
概要
低ひずみ速度引張試験(Slow Strain Rate Technique、SSRT)とは、その名のとおり低ひずみ速度で引張試験を行うものです。高強度化が図られた金属材料や高圧水素下で使用される金属材料では、水素に起因する遅れ割れや水素脆化が問題となっています。SSRT法は、通常の引張試験と比較して極めて遅いひずみ速度で引張試験ができることから、水素脆化特性の評価に幅広く利用されています。SSRT法に使用する試験装置では、低ひずみ速度引張試験の他、定ひずみ速度試験や定荷重試験ができます。
適用対象
- 金属材料(軟鋼、低合金鋼、高張力鋼、ステンレス鋼、高合金鋼など)
測定項目
- 水素チャージした金属材料の応力-ひずみ線図
適用例
- 高張力鋼溶接金属の水素割れ評価
- オーステナイト系ステンレス鋼溶接金属の水素脆化評価
- オーステナイト系ステンレス鋼溶接金属の応力腐食割れ感受性評価
保有機器の主な仕様
- 最大負荷容量
- 30 kN
- プルロッド速度
- 0.0001~0.1 mm/min
- ストローク
- 25 mm
- 試験内容
- 低ひずみ速度試験、定ひずみ速度試験、定荷重試験
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