(19) X線回折試験
概要
原子が規則的に配列している物質(結晶質のもの)に特性X線を照射すると、測定物が持つ結晶構造(結晶面間隔)に特有な角度で回折を起こします。X線回折装置は、回折したX線の角度やⅩ線強度を測定することによって、結晶構造つまり物質名を調べる装置です。定性分析時の回折位置や積分強度から、リートベルト解析法による物質ごとの定量分析も行うことができます。また、高温下(常用で室温~1300 ℃)での測定も可能です。
適用対象
- 結晶質のもの(非晶質の物質は測定できない)
試験項目
- 結晶構造の同定、定量分析
- 結晶格子の大きさ測定
適用例
- 鉱物原料の同定解析
- 金属中析出物などの同定解析(鋼に析出した炭化物などを抽出残さ法で抽出して調べる)
- 腐食生成物の同定解析による腐食環境の推定
保有機器の主な仕様
- ターゲット
- Cu
- 試験温度
- 室温~1500 ℃(常用:1300 ℃まで)
- 最大定格出力
- 18 kW (ローターフレックス型)
- ゴニオメータ
- 試料水平型
- 微小部測定
- 最小φ400 μm
- 自動交換アタッチメント
- 10試料
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